2015年6月16日火曜日

京都WRIGHT商會・余韻

上村一夫原画展「エロス百景〜その先に〜」@京都WRIGHT商會。
足を運んでくださった皆様、誠にありがとうございました。









 

 










2015年5月21日木曜日

エロス百景〜その先に

いよいよ来週29日から、京都WRIGHT商會で原画展が始まります。
今回は一階の喫茶代と観覧料あわせて¥1000なので、入場券を作りました。
 
このチケットで、珈琲・紅茶・ジンジャエール・ワイン(赤・白)
のいずれか一杯と上村一夫原画展

上村一夫が生涯描き続けたエロスの世界、みっちり100枚お見せします。

と言いつつ、セレクトには苦戦しました。
エロスといっても表現多様、解釈も人それぞれ。
シリアスな男女のやりとりから始まるエロス、行為そのものの中に潜むエロス、エロスが過ぎ去った後のエロス、女のエロス、男のエロス、もう存在すらエロス...などなど。
あらゆる情景がエロティックに思えてきて、、、選べない!

 
悩んだ末、原点回帰、エロスとは情景なり、ということで、匂いと情景で選びました。
会場を埋め尽くす上村一夫の原画から「エロスのその先」を感じていただけるのではないかと思っています。

個人的に是非ご覧いただきたいと思うのは、1984年に描いていた挿絵のシリーズです。
牛次郎さんのポルノ小説の挿絵なので、ちょっとコミカルでプッて笑えるのもあります。このようなテーマでも掲げないかぎりお見せすることもないだろうなあ、という絵も多数展示します。


挿絵の他に、もちろん生原稿も。
今回のテーマを追究すべく様々な作品を見直していたところ、特に心魅かれたのが「しなの川」と「苦い旋律」。
「しなの川」のように業の強い女の生涯を描いた作品は、歳を重ねるほどに心に重く深くのしかかるようで、思わずセレクトしてしまいました。
 「苦い旋律」に関しては、ふと上村一夫が書いた単行本のまえがきを思い出し、読み返したところ、性の表現に挑戦的な作家のエロス、すなわち男のエロスを感じた次第。
他にも「同棲時代」や「螢子」など。印象的なシーンを集めてみました。
生々しい生原稿は今回も必見です。

また、鈴木則文先生原作の「黄金街」から、大変淫美な扉絵を公開します。
実はこの「黄金街」の原稿、我が家に戻ってきたのがつい一昨年のこと。
明けて開いた原稿から目に飛び込んできた紫陽花と淫らな情景。
梅雨の季節に京都でお披露目すべき一枚だと思いました。

と、書ききれぬほど盛りだくさんな京都WRIGHT商會での展示です。
私は初日と二日目、最終日に在廊しますので、お気軽にお声かけてください。

最終日は上村一夫を語る会を、マロニエ堂さんの音楽とともに開催します。
上村一夫の絵をバックに、マロニエ堂さんの音楽がどのように響くのか、今からとても楽しみです。

トークのお相手はリリシズムを編集してくださった森田敏也さん。
家族の視点と研究者の視点で上村一夫を掘り下げます。

まだお席ありますので、お気軽にお申し込み下さい↓


wright.shokai@gmail.com

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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上村一夫「エロス百景~その先に~」
2015年5月29日(金)~6月14日(日)13:00~19:00/月曜休
*最終日はイベントのため、観覧は13:00〜15:00となります。
WRIGHT商會一階喫茶付き入場料1000円

WRIGHT商會 三条店二階ギャラリーにて
〒604-8036 京都市中京区寺町三条下ル一筋目東入ル
tel:075(211)6635 http://wright-s.com/

2015年5月4日月曜日

今年も京都で

そして、今月29日からは京都のWRIGHT商會で原画展が始まります。 
賑やかな三条の細道に佇むアンティーク喫茶&ギャラリー『WRIGHT商會』。
初めて訪ねたのは今年の二月のことでした。
噂には聞いていたけれど、想像をはるかに越えた骨董の数に、どこまでも
時を遡ってしまうような感覚に陥りました。
しばし歪んだ時空を彷徨ったのち、ふと我に返り、思ったのは、
記憶を吸い取ったような品で溢れるこの場所で、上村一夫の女たちを飾ったら、
そのエロティシズムは時を越え、さらに増長するのではないか、と。

そんなこんなで、ちょっと急ではありましたが、上村一夫原画展を
開催させていただくことになりました。

タイトルは、『エロス百景〜その先に〜』
未公開の挿絵・原稿など含め、上村一夫が描いたエロスの世界、約100点、
たっぷりお見せしたく思っております。

今回のDMです。



これが噂のWRIGHT商會。

一階は喫茶店。

二階がギャラリー。アンティーク屋さんだけあって素敵な什器が沢山。

ちなみに、最終日の6月14日(日)は、トークと音楽のイベントがあります。
お気軽にご参加ください。

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上村一夫原画展『エロス百景〜その先に〜』
2015年5月29日(金)〜6月14日(日)
13:00〜19:00/月曜休
*最終日はイベントのため、観覧は13:00〜15:00となります。 
WRIGHT商會1階喫茶代付き入場料1000円
WRIGHT商會ウェブサイト

★ 6月14日(日)ギャラリートークと音楽のスペシャルイベント
17:30〜18:30 上村汀(娘)と森田敏也(劇画研究家)によるふれあいトーク
18:30〜19:30 マロニエ堂によるライブ
17:00〜開場、受付(通常閲覧のみのお客様のご入場は13:00〜15:00までとなりますので
ご注意ください。)
入場料2000円(お土産小冊子付き!/1階での喫茶代は含まれておりません)
定員30名予約制、ご予約は下記まで。
wright.shokai@gmail.com

皆様のお越しを心よりお待ちしております。







クラインブルー御礼



神保町クラインブルーでの原画展『扉・絵』では、沢山の方にお運びいただき、
誠にありがとうございました。
上村一夫が描いた扉絵の世界、ご堪能いただけたでしょうか。
生誕75年記念の手ぬぐいもお求めいただきありがとうございます。
今回で三度目のクラインブルー、上村一夫が描いた女主人公達もなんだか
居心地良さそうで、片付けてしまうのが名残惜しくもありました。
個人的にも大好きな神保町で、会期中は名物ランチに舌鼓、食後は書店巡り、
最後はクラインブルーでお客様と上村一夫話、と充実した日々でした。
また機会があれば神保町で。

2015年3月30日月曜日

『扉・絵』展@神保町クラインブルー、始まります!

30日から始まる原画展の準備で神保町クラインブルーへ。
無事設営終わりました。
「同棲時代」「離婚倶楽部」「サチコの幸」「マリア」「男と女の部屋」の扉絵原稿を飾っています。
 
そして、 昨年ご逝去された鈴木則文監督に哀悼の意をこめて、先に出版された追悼エッセイ集「下品こそ、この世の花」の表紙の一枚絵と、鈴木則文先生原作の「黄金街」の扉絵も展示しています。


こんな場所にも飾ってみました。「男と女の部屋」より。

「男と女の部屋」といえば、原作は阿久悠先生。
若かりし頃の阿久先生と上村一夫の名作です。
クラインブルーからほど近い明治大学のキャンパスには『阿久悠記念館』があります。
この機会に『阿久悠記念館』にも足を伸ばしてみてはいかがでしょう。
(阿久悠先生の書斎は必見です)

ここも見逃さないでほしい。その1。

ここも見逃さないでほしい。その2。
客席中央のスペースに初版本を飾ってみました。

ここも見逃さないでほしい。その3。
*2008年に『モダン掛軸工房 連』さんで制作した掛軸。ぴったりなスペースがあったので飾ってみました。 

ここも見逃さないでほしい。その4。
 *デザイナーO氏が2010年に制作してくださったペーパークラフト。レジ横です。
 

また、今年は上村一夫生誕75年ということで、『美女画手ぬぐい』を作りました。
注染という技法を用いた会場先行販売の品です。


それから、まんだらけさんのご好意で、『リリシズム』購入特典だった貴重な冊子「同棲時代の今日子のその後」を『リリシズム』会場ご購入特典としてプレゼント致します。
 *嵯峨芸術大学の皆様、早速の美しいお花をありがとうございました。

そして、そして、会場でなにかしらご購入いただきましたら、「離婚倶楽部」のブックマッチをもれなくプレゼント!


今日子、サチコ、夕子、マリアが皆様のお越しをお待ちしております。
上村一夫扉絵の世界、お楽しみ頂ければ幸いです。


クラインブルーは昼は喫茶店、夜はバーになりますので、お茶やお酒とともにご鑑賞ください。

他のお席にお客様がいらしても、一声かけていただければ席と席の間から絵をご覧いただけますので、どうぞお気兼ねなくスタッフにお尋ねくださいませ。




上村一夫原画展『扉・絵』
会期:2015年3月30日(月)〜4月19日(日)
時間:12:00〜24:00(月-土)、12:00〜19:00(日・祝) 
場所:神保町クラインブルー


2015年2月5日木曜日

上村一夫原画展「扉・絵」@神保町クラインブルー



3月30日から、上村一夫展ではお馴染みの店、神保町クラインブルーで原画を飾ります。
今までは「ブルーな女たち」とテーマをつけて、クラインブルーの雰囲気に合うような絵を意識して飾ったりしていましたが、今回は「扉絵」をテーマに展示します。
去年、京都嵯峨芸術大学で回顧展をさせていただいたときに、漫画作品の紹介の意味で扉絵を何枚か展示したのですが、あらためて扉絵の力は凄いな、と思い、今回も試みることにしました。
「扉絵」という言葉の響きは、口絵とか、表紙に比べると詩的で素敵な感じがします。
ちなみに英語だとfrontispieceって呼ぶらしいですが、やっぱり扉絵の方が素敵です。

というわけで、是非この機会に上村一夫の扉絵を観にいらしてください。
お店はcafe&barなので、珈琲やお酒を片手に楽しんでいただければと思います。
心よりお待ちしております。

上村一夫原画展「扉・絵」
場所:神保町クラインブルー(cafe&bar)
期間:2015年3月30日(月)~4月19日(日)
時間:12:00〜24:00(月-土)、12:00〜19:00(日・祝)


2015年2月3日火曜日

愛の犯罪者




昨年の東京国際映画祭コンペティション部門に出品されたこの映画。
原題は『L'amour est un crime perfait』、邦題は『愛の犯罪者』。
監督はアルノー&ジャン=マリー・ラリユー、
主演はマチュー・アマルリック。

Twitterで、主人公の大学講師が大学の講義で上村一夫の言葉を引用している!と書かれていたので公開を楽しみにしていたらいつのまにかDVDになっていたのでAmazonで買いました。



” 日本の漫画家 上村一夫の言葉だ。人への影響で最も強いのは原体験ではなく、その人の過ごした原風景だ ”

これは最初、『関東平野』の単行本のカバーの袖に書かれた言葉ですね。
ラリユー兄弟のどちらかがフランス語版『関東平野』を読んでくれたのでしょうか、
たった数分の場面だったけど、なんだかとても嬉しかった。
フランスで出版できたことにあらためて感謝します。

2007年に、初めてベルギーのKanaに『同棲時代』を紹介したとき、担当の編集長が「シネマ!」と言ってくれたことを今でも覚えています。
『ベティ・ブルー』を観た時に、『同棲時代』に共通する世界観を感じたので、きっとフランス圏ならわかってくれるはず、と単純に思い込んでいました。
この『愛の犯罪者』の原作も『ベティ・ブルー』のフィリップ・ジャン。
映画『ベティ・ブルー』の公開は上村一夫が亡くなった1986年でした。
原風景についての考え方しかり、愛の描き方や人が堕ちていくときの表現など共通するものを感じます。

上村一夫作品がお好きな方にはお薦めしたい映画です。


1973年、「同棲時代」連載の合間に欧州旅行を敢行した父。
あの頃、ヨーロッパでは今のように日本の漫画が読まれてはいませんでした。
父は一旅行者として海を渡り、日本の酒場を巡るように各国で毎夜酒を飲み、魅力的な異国の女性に鼻の下を伸ばしたり、街角でスケッチをしたり、初めてのヨーロッパを満喫していたようです。

証拠写真。(写真提供はイタリアの漫画研究家パオロさん)


亡くなって30年も経ってから自分の漫画がヨーロッパで読まれていること、想像したでしょうか。

とにもかくにもよかった。いろんな意味でよかった。
うれしいから恵方巻を西南西に向かって勢いよく食べよう!