2013年10月15日火曜日

久しぶりの更新・近況など

五月以来の更新とは酷すぎる。
理由のひとつは「離婚倶楽部」下巻の発売延期。
発売日を告知できるようになったら更新を、と思っていたがそうもいかなかった。
出版する側もいろいろと事情があると思うので、そこは敢えて触れずにいる。
ただ、待っていてくださる方もいらっしゃると思うので、そろそろ発売日を決めなくてはいけない。

また、今年前半は、京都・恵文社と神楽坂・artdishで原画展示をさせていただき、それぞれ内容の異なる、そしてどちらも充実の内容で開催することができた。
多くの出会いがあり、関わる人達の愛情を感じ、小冊子やグッズも新たに作ることができた。
予想以上に満たされてしまった反動で今に到っていることは否めない。

そうはいっても。
表向きには上村一夫の名前に「オフィス」を付けて仕事っぽくしているが、要は父の描いた漫画原稿やイラストをどう遺していくか、ということを考えていくだけのことなのである。
面白くもあり胡散臭い、不思議なライフワークだ。
誰よりも「粋」を大事にしていた父の性分を思えば、あまりムキになってやることでもないのかもしれない。とも思う。

しかし、ありがたいことに復刻を持ち望んでくださる方々が日本のみならず、海外にも存在してくれる昨今。
当時、原画や原稿は、忙殺の日々のなか仕事場の押し入れに押込められ、出版社の倉庫にはいまだ眠ったままのものすらあるが、引き継いだ家族が原稿原画を整理して日本に世界に発信するしかない。課題は多いがやりがいはある。

きっと思いは通じるし、良いものは残っていく。
そう信じてDNAと会話しつつ繋げていきたい。どこまでも。